ルックバック

自分の才能に絶対の自信を持つ藤野と、引きこもりの京本。
田舎町に住む2人の少女を引き合わせ、結びつけたのは漫画を描くことへのひたむきな思いだった。
月日は流れても、背中を支えてくれたのはいつだって――。
唯一無二の筆致で放つ青春長編読切。

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コメント

  1. user より:

    連載をせず一巻書き下ろしのスタイルが画期的。
    久しぶりに体温を感じる漫画を読めました。
    この心情表現がチェンソーマンにも生きていると感じます。
  2. user より:

    詳細な内容は伏せられた状態ながらも配信予告の段階から話題沸騰だった読み切り作品。

    蓋を開けてみると、漫画創作への情熱と地方都市に暮らす少女達の青春、そして京都アニメーション放火事件への悼みと訣別を描いたと思われる非常にメッセージ性の強い作品であった。
    また、藤本タツキ先生自身の体験をも織り込んだ自伝的側面も見受けられる。

    タイトルの『ルックバック』には複数の意味が込められており、その意味を読み解いていく程に作品の真価に驚かされる。

    ・「後ろを見ろ」…「過去を見ろ」と同義、主人公の〈藤野〉と〈京本〉の名前を組み合わせると「藤本」になる事から、二人の姿は先生自身の過去のエピソードを投影したものでは。
    特に藤野の小学生時代、クラスの中では自分が一番絵が上手いと思っていたらもっと上手いやつが現れた時の衝撃を受けた顔(p7)は必見。
    「中学で絵描いてたらさ…… オタクだと思われてキモがられちゃうよ…?」(p18)というクラスメイトのセリフのリアリティよ。
    それでも漫画を辞める事は出来なかったのだが。
    小学生時代の藤野は机に向かって漫画を描いている時に色んな人に声を掛けられても一コマも振り向いておらず、揺れ動きながらも漫画を離れられなかったという表現ではないか。
    だが、京本からの呼び掛けには振り向くのだが。

    ・「背中を見ろ」…p83にそのまんまセリフがあり。
    藤野が相方である京本にかけた言葉であり、世の漫画家を志す後進たちにも向けた言葉では。
    天才肌と評される事が多い藤本タツキも決して一日で成った訳ではなく、ひたすらに積み重ねた練習の結果であるという激励と自負を込めたメッセージかと。
    つまりは「とにかく描け!
    バカ!
    」(p11)という事を伝えたいのではないか。
    アニメ化が決まる程の人気になり一気に版が重なる様子と時間の経過をスマートに描いたp74~p75の流れは素敵。

    ・「背中を見て(る)」…本作が奥深いのは途中に京本目線のパラレル軸が差し込まれる事にもよる。
    京本は対人関係が不得手で小学校より不登校であったが絵を描くのは好きで、一貫して藤野を「漫画の天才」(p39)と評すファンであり続けながら相方として二人で作品を描く間柄であり、けど最終的に「一人の力で生きてみたいの…」(p70)とそれぞれの道を進み出すのだが、その後…。
    藤野の背中を見続け、背中に藤野のサインが入ったドテラを宝物にしていた京本。
    そして最後には藤野の背中をそっと押し出す存在に。

    ・「変わらない過去より未来に目を向けよう」…これは自力では気付けず。
    知人と喋っていて教えてもらった隠しメッセージ。
    一コマ目と最後のコマに書かれたワードを使うとある熟語が出来上がり、これこそが本作を本作たらしめる核。
    配信日の2021年7月19日は京アニ放火事件より丸2年を迎えた日であり、出来上がる熟語はマンチェスターで発生したISによるテロ事件へのアンセムとして歌われた曲「Don’t Look Back In Anger」を指すという事。
    追悼の意を表すと共に、感情的にならず、落ち着こうぜ。
    という意味合いにも取れるという。
    ジャンプ+での配信当初はこの事件を示したコマにすぐさま修正が入り、単行本版で再修正が入った事も話題に。

    映画ネタは残念ながらほとんどわかりません…
    が、難しい事を知らずとも、青春譚としても完成されているように感じた作品。

    1刷
    2023.7.1

  3. user より:

    一冊読み切り漫画なんだけど、引き込まれた作品。

    説明を文字ではなく絵で伝えてくれる漫画ならではの素晴らしい作品だと思いました。

  4. user より:

    ・2回通読。
    さよなら絵梨でもそうだけど、自分の作品を認めてくれる人との出会いと喜びの表現がとても巧み
    ・ラ・ラ・ランドみたいなif表現もあったけど、独自の味があって良かった
  5. user より:

    ふらっと寄った本屋で推されてたので、電車の中で読んだら、泣くように笑ってしまった。
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