
自分の才能に絶対の自信を持つ藤野と、引きこもりの京本。
田舎町に住む2人の少女を引き合わせ、結びつけたのは漫画を描くことへのひたむきな思いだった。
月日は流れても、背中を支えてくれたのはいつだって――。
唯一無二の筆致で放つ青春長編読切。
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自分の才能に絶対の自信を持つ藤野と、引きこもりの京本。
田舎町に住む2人の少女を引き合わせ、結びつけたのは漫画を描くことへのひたむきな思いだった。
月日は流れても、背中を支えてくれたのはいつだって――。
唯一無二の筆致で放つ青春長編読切。
コメント
例えば、絵柄というか、人物の表情の描写とかに、苦手な印象で読み始めました。
おおむね、新しいマンガ家についていいけない老人です。
しかし、この作品に繰り返し描かれる後ろ姿、一生懸命漫画を描く二人の少女の、表情ではなくて、後ろ姿に込められたマンガ家の「おもい」には胸を衝かれました。
若い人たちの素直でナイーブな感性に触れた気がしました。
もっとも、読み終ええ、すっきりというわけにはいかなかったわけで、まあ、年のせいかなとか、いろいろ考えこまされました。
ブログにもうだうだ書いてます。
覗いてみてください。
https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202112300000/
敵わないと思っていた京本が、藤野の大ファンと知ったときの藤野のスキップ姿が何とも言えない。
京本が別の道を歩み出したが、いつかまた繋がるかもしれない道だった。
京本の部屋に入ったとき、二人の時間を振り返り、京本の想いを受けるように藤野は再び漫画を描き出す。
これがこの漫画で描かれるものたち。
京本は藤野より圧倒的に才能があるし、努力もしている。
しかし京本は社会との交わりにおいて決定的な弱さがある。
一方の藤野は、京本との才能の差に気づき、凄まじい努力を重ねるが、京本との差は埋まらない。
漫画家としての挫折を味わうが、京本との交わりが、藤野の人生を変える。
はじめ、幼さゆえの傲慢さとプライドの高さが痛々しさを感じさせるが、超えられない才能の壁に気づいたとき、藤野の中で何かが変わったようにみえた。
しかし藤野は素直になれない不器用さからか、京本に対してどこか主従的な関係を求め続け、京本はむしろそれを良しとしていた節があるものの、それはそれでやはり痛々しかった。
そして迎えるまさかの展開。
二人の関係を客観的に見つめていた読者としての私も、どうすればこうならなかったのか、わからない。
いや、どうしようもないことだったのだろう。
しかしこのやりきれなさ、この気持ちの持って行き場のなさが、どうしようもなくリアルで、瞬間、この物語世界に吸い込まれていくようだった。
このマンガがすごい!2022 オトコ編第1位!!
2022」のオトコ編で堂々の第1位!
チェンソーマン、ファイアパンチの藤本タツキ先生の1巻、読み切り作品。
急に平行世界に移行(?)したりと、色々と考えさせられる作品。
読破後にネットの考察を探っても面白いですよ。
別の世界線があったならば、という切なる想いが溢れている。
ゾクゾクする。